スイスのマニュファクチュール Audemars Piguet が、認定中古時計(CPO)に特化した新プラットフォーム The Watch Keepers を発表しました。このサービスを通じて、Le Brassus のメゾンは、セカンドハンド市場に秩序をもたらそうとしています。その拠り所となるのは、自らの時計製造の専門知識、アーカイブ、そしてサービスセンターです。自社の作品の寿命を延ばすと同時に、売り手にも買い手にも安心できる取引の道筋を提供する取り組みです。
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セカンドハンド市場における新たなポジショニング
2026年10月26日に発表された The Watch Keepers は、Audemars Piguet のサービス戦略における新たな一歩となります。登録制のこのデジタルプラットフォームでは、ブランドが直接監督する環境のもとで、コレクターがマニュファクチュールの時計を売買できます。
この取り組みは、顧客から寄せられていた要望に応えるものです。それは、時計の歴史を途切れさせることなく、自身のコレクションを入れ替えていきたいという声でした。従来の販売網を補完する形で、Audemars Piguet は複数の世代にわたる自社の作品に触れる新たな道を用意したのです。
この仕組みは循環型のアプローチにも沿っており、すでに使用された時計の継承と再流通を後押しします。マニュファクチュールは、経験豊富なコレクターから、その世界を知りたいと願う愛好家まで、幅広い層に届けることを目指しています。

マニュファクチュール自らが行う真贋認証
The Watch Keepers の特徴は、Audemars Piguet のチームが直接関与する点にあります。一般的なリセールプラットフォームとは異なり、出品されるすべての時計は、販売前にマニュファクチュールのサービスセンターを経由しなければなりません。
売り手はまずアカウントを作成し、時計のシリアルナンバーと所有証明を提出します。対象となるのは、最初の販売日から少なくとも2年が経過した Audemars Piguet の時計です。
この初期確認が済むと、時計は保険付きの輸送業者によって AP のサービスセンターへ届けられます。そこで時計師が真贋を認証し、アーカイブの記録を照会し、状態を評価します。さらに追加の検査を行い、仕様に適合しているかを確認します。

続いて各個体は高解像度で撮影され、詳細な説明書きが作成されます。外装の状態は、ケース、文字盤、ブレスレットを対象とした5段階の基準で評価されます。これらの情報は売り手に伝えられ、売り手は固定価格かオークション形式かを選べるほか、掲載日も自ら決めることができます。
この間、時計の所有権は売り手にあり、取引が完了するまで Audemars Piguet の施設で保管されます。

エキスパートが寄り添うデジタル体験
The Watch Keepers は取引の場にとどまらず、マニュファクチュールの世界観を軸に設計されたデジタル空間を提供します。プラットフォームは、それぞれ異なる色彩をまとった複数の部屋からなるバーチャル空間として構成されています。訪問者はそこで販売中の時計を見たり、リファレンスを出品したり、編集コンテンツを閲覧したりできます。
Audemars Piguet のチームメンバーをモデルにしたデジタルアバターの「Expert Watch Keepers」が、ユーザーの体験全体をサポートします。
買い手も、取引機能を利用するには登録が必要です。カタログには常時、メゾンの歴史におけるさまざまなコレクションや時代から約100本の時計が並びます。
購入後、各時計にはトラベルポーチ、The Watch Keepers の真正性証明書、そして正常な作動を保証する2年間の保証が付属します。


トレーサビリティを支える Audemars Piguet のアーカイブ
この新サービスで、マニュファクチュールは自らの歴史に直結する強みを打ち出しています。それは、自社のアーカイブ記録とサービス記録へのアクセスです。これらの資料により、各時計を歴史的データと照らし合わせ、その個体の素性と適合性を確認できます。
この専門性こそが、認定中古時計市場における The Watch Keepers の大きな強みのひとつです。真贋認証と評価を自ら担うことで、Audemars Piguet はそのノウハウに裏打ちされたトレーサビリティを提供しようとしています。
Audemars Piguet の CPO ディレクターである Marc Montagne 氏が強調するように、このローンチはコレクターが長年待ち望んでいたものであり、自社の時計を長く受け継いでいこうとするマニュファクチュールの意志を表しています。
まずは欧州とスイスで展開され、今後は世界の他の地域へも段階的に拡大していく予定です。The Watch Keepers によって、Audemars Piguet は自社の時計の再販売を支援するだけにとどまりません。真贋認証とアフターフォローの主導権を保ちながら、時計のセカンドライフに直接関わっていくのです。
よくある質問
The Watch Keepers は、認定中古時計(CPO)に特化した Audemars Piguet の公式プラットフォームです。2026年10月26日に発表された登録制のサービスで、ブランドが監督する環境のもとでマニュファクチュールの時計を売買できます。
対象は、最初の販売日から少なくとも2年が経過した Audemars Piguet の時計です。売り手はアカウントを作成したうえで、時計のシリアルナンバーと所有証明を提出します。
各時計は保険付きの輸送業者によって AP のサービスセンターへ送られます。時計師が真贋を認証し、アーカイブの記録を照会したうえで、ケース、文字盤、ブレスレットを対象とした5段階の基準で状態を評価し、適合性の検査を行います。
各時計にはトラベルポーチ、The Watch Keepers の真正性証明書、そして正常な作動を保証する2年間の保証が付属します。
プラットフォームはまず欧州とスイスで展開され、今後は世界の他の地域へ段階的に拡大していく予定です。カタログには常時約100本の時計が掲載されています。
The Watch Keepers について詳しくはこちら
Deva Le Grand 筆 Passion Horlogère



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