数字で祝う記念日がある。そして、象徴や素材、所作、そして歴史と現在を対話させる稀有な力で讃える記念日がある。創業145周年を迎えるにあたり、Seikoは後者の道を選んだ。技術であり、工芸であり、そして詩でもある、きわめて日本的な道を。Presage Classic Seriesから、2本の新たな限定版が誕生した。

2本の時計、ひとつの遺産をめぐる2つの解釈。一方は、「Seiko Blue」への鮮烈なオマージュである有田焼コバルトブルーのダイヤルを備えた一本。もう一方は、絹糸の精錬から生まれる純白「白練(しろねり)」に着想を得た、より控えめな一本。1881年以来、創業者・服部金太郎が掲げた「常に時代の一歩先を行く」という創業精神とともに歩んできたメゾンが示す、互いを補い合う2つの表現である。
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145年の歴史とパイオニア精神
1881年、服部金太郎が東京・銀座に「服部時計店(K. Hattori)」を開いたとき、彼は単なる時計メゾンを創業したのではなかった。それは、世界の時計史において最も重要な名のひとつを生み出すことになる、産業的かつ人間的な冒険の礎を築く出来事だった。1913年、Seikoは日本初の腕時計を生み出し、その後も20世紀を通じて数々の重要な節目を刻んでいく。1964年に日本初のクロノグラフ腕時計、1965年に日本初のダイバーズウオッチ、そして1969年には世界初のクオーツ腕時計を世に送り出した。

この激しい革新の時代に確立されたのが、いまやシグネチャーとなった色「Seiko Blue」である。単なる色合い以上に、このブルーはSeikoの進取の精神、実験への意欲、そして洗練されたモダニティとの深い結びつきを体現している。この145周年にあたり、Presageはこのブルーの系譜を受け継ぎ、Seikoがとりわけ卓越する領域——時計に応用された日本の工芸——のなかへと刻み込んでいる。
HCC007:有田焼磁器が湛える、引き込まれるような深み
最初の一本、リファレンスHCC007は、まちがいなく最も壮麗なモデルだ。コバルトブルーの釉薬をまとった有田焼磁器のダイヤルが、ひときわ際立つ。有田焼の世界において伝統的なこの色が、Presageのモデルに用いられるのは初めてのことである。その仕上がりは見事だ。深く、ほとんど液体のようなブルーが、光と戯れ、微妙な色調の変化を浮かび上がらせる放射状のモチーフによって貫かれている。

このダイヤルが放つ魔力は、その美しさと同じだけ、その製作の難しさにも由来している。17世紀初頭の日本にその起源を遡る有田焼は、この国を代表する装飾工芸のひとつだ。ここでは、一枚一枚のダイヤルが、名工・橋口博之の監修のもと、川口利秋とそのチームの手によって、1830年にまで遡る歴史ある有田の窯元で作り上げられている。
その挑戦は、機械式時計に収まるほど薄いダイヤルにこのコバルトブルーの釉薬を施しながら、モチーフの深み、透明感、そして視認性を保つことにあった。光が素材のなかを巡り、構図を損なうことのないよう、浮き彫りと沈み彫りの表面が精密に作り込まれている。Seikoによれば、用いられる磁器には特別な配合が施され、時計としての使用条件に応えるべく、伝統的な磁器の4倍以上の強度を備えているという。

この職人技による製法は、当然ながらダイヤルごとにわずかな個体差を生む。そして、それこそが一本一本に個性を与えているのだ。工業化が時に完璧な均一性へと向かいがちな世界において、この唯一無二の存在感は、かけがえのない美点となる。
ダイヤルをより引き立てる、新たなケース
HCC007はまた、磁器ダイヤルの深みを際立たせるべく設計された新たなケースデザインを初採用している。直径39.6mmが手首の上で見事な存在感を与え、デュアルカーブのサファイアクリスタルが、その豊かなボリューム感と視覚的なやわらかさに寄与する。全体は、Presage Classic Seriesの精神に忠実なままだ。すなわち、効果を狙うのではなく的確さを求める、静謐で、読みやすく、調和のとれた優雅さである。

その内部に、Seikoは自動巻きキャリバー6R51を選んだ。デイトを持たない3針のこのムーブメントは表示の純粋さを重視し、約72時間という快適なパワーリザーブを備える。時計は、Leather Working Group認証のタンナーによるダークブルーのレザーブレスレットに、プッシュボタン付き三つ折れタイプのフォールディングバックルを組み合わせて提供される。
1,500本限定のこのPresage HCC007は、2026年7月より、希望小売価格1,800ユーロで発売される。
HCC004:絹が湛える、静かな優雅さ
2本目のモデル、リファレンスHCC004は、より抑制の効いた、しかし決して魅力に劣らない旋律を奏でる。ここでSeikoは、日本文化と深く結びついた素材である絹に着想を得ている。シルバーホワイトのダイヤルは、絹糸の精錬の過程で得られる純粋な色合い「白練(しろねり)」を想起させる。ほとんど混じり気のないこの白は再生を象徴し、記念モデルにとってとりわけふさわしい意味を帯びている。

ダイヤルは、絹のような風合いを帯びた繊細な質感を備え、控えめながら確かな存在感を放つ。Seiko Blueに着想を得たブルーの針とインデックスが、この明るい表面と優雅なコントラストを描き出す。構成は簡潔だが、決して冷たさはない。長い年月を超えて受け継がれることを意図したクラシックウオッチに求められる、あの均整を湛えている。
36mmのケースが、この時を超える普遍性の印象をいっそう強める。コンパクトで、流麗で、温かみのあるこのケースは、控えめなサイズを好む愛好家にも、過剰なノスタルジーを伴わないヴィンテージの趣あるドレスウオッチを愛する人々にも訴えかける。繊細な装飾を施されたベゼルがさらなるクラシックな趣を添え、デュアルカーブのサファイアクリスタルがダイヤルの湾曲に寄り添う。

HCC007と同様に、このHCC004も72時間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバー6R51を搭載する。一方で、有田焼磁器モデルの3気圧に対し、こちらは10気圧の防水性を備える。2,500本限定で、2026年6月より、希望小売価格1,050ユーロで発売される。
Presage、あるいは時を感じさせる芸術
この2本の限定版とともに、Seikoは単に記念日を祝うにとどまらない。メゾンは、Presageの独自性をなすものを改めて示している。すなわち、手の届く、信頼でき、本格的な機械式時計を、ダイヤルへの文化的なアプローチと結びつける、その力である。Seikoにおいて、素材が単なる装飾であることは決してない。それは、ひとつの国を、ひとつの伝統を、ひとつの色を、ひとつの所作を物語っている。


HCC007は、そのコバルトブルーの深みと、有田焼磁器ダイヤルの希少さで強い印象を残す。HCC004は、その繊細さ、控えめなサイズ、そしてSeiko Blueのよりクラシックな解釈で魅了する。まったく異なる2本の時計だが、ひとつの同じ意図に貫かれている。手首を、歴史と工芸と時とが出会う場とすること、である。
創業145周年にあたり、Seikoはこうして、記念碑的であると同時に深く一貫した2本のPresageを世に送り出した。音を立てて主張するのではなく、確かな痕跡を残すことを目指す2本の時計。そして、その優雅さは、おそらくまさにそこにこそ宿っているのだ。


Seiko Presage HCC007 スペック
| Seiko 145周年記念 Presage Classic Series「Craftsmanship」有田焼磁器ダイヤル 限定版 | |
| リファレンス | HCC007 |
| ムーブメント | 自動巻きキャリバー6R51、手巻き可能 |
| 振動数 | 毎時21,600振動 |
| パワーリザーブ | 約72時間 |
| 石数 | 24 |
| ケース | 超耐性コーティングを施したステンレススチール |
| ダイヤル | 有田焼磁器 コバルトブルー |
| ガラス | デュアルカーブサファイアクリスタル、内面無反射コーティング |
| 裏蓋 | シースルー スクリューバック |
| 直径 | 39.6 mm |
| 厚さ | 12.8 mm |
| 防水性 | 3気圧 |
| 耐磁性 | 4,800 A/m |
| ブレスレット | ダークブルーレザー、フォールディングバックル |
| 限定版 | 1,500本 |
| 希望小売価格 | 1,800ユーロ |
| 発売 | 2026年7月より |
Seiko Presage HCC004 スペック
| Seiko 145周年記念 Presage Classic Series 限定版 | |
| リファレンス | HCC004 |
| ムーブメント | 自動巻きキャリバー6R51、手巻き可能 |
| 振動数 | 毎時21,600振動 |
| パワーリザーブ | 約72時間 |
| 石数 | 24 |
| ケース | 超耐性コーティングを施したステンレススチール |
| ダイヤル | 絹に着想を得たテクスチャー、白練(しろねり)の色合い |
| ガラス | デュアルカーブサファイアクリスタル、内面無反射コーティング |
| 裏蓋 | シースルー スクリューバック |
| 直径 | 36 mm |
| 厚さ | 12.5 mm |
| 防水性 | 10気圧 |
| 耐磁性 | 4,800 A/m |
| ブレスレット | ダークブルーレザー、フォールディングバックル |
| 限定版 | 2,500本 |
| 希望小売価格 | 1,050ユーロ |
| 発売 | 2026年6月より |
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よくある質問
セイコーの創業145年を祝う限定モデルのプレザージュ2機種です。コバルトブルーの有田焼ダイヤルを備えたHCC007(1,500本限定)と、絹の風合いを表現した白練ダイヤルのHCC004(2,500本限定)からなります。
両モデルとも自動巻き(手巻き機能付き)のキャリバー6R51を搭載し、約72時間のパワーリザーブを備えています。
コバルトブルーの有田焼ダイヤルを採用しています。有田焼はその透き通るような奥行きで珍重される日本の伝統工芸で、39.6 mmのステンレススチール製ケースに収められています。
HCC004は絹の静謐な美しさを表現したモデルで、36 mmのケースに質感豊かな白練色のダイヤルを備え、2,500本限定で展開されます。
HCC007(有田焼)の希望小売価格は1,800ユーロ、HCC004(絹)は1,050ユーロです。



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